WHOからの提言
- ・患者安全は切実な公衆衛生問題である
- ・全世界で10人に1人の患者が病院で事故に遭った可能性あり
- ・医療業界における安全記録の低さ
- ・安全な手術はチームワークでのアプローチが必須
米国の医療安全
医療機関の動き
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2001年
米国医学研究所では『医療の質~谷間を超えて21世紀システムへ~』と題し、①安全 ②効果 ③効率 ④患者中心 ⑤適時 ⑥公平という6つの観点から、医療の質向上を提言している。
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2004年
医療の質改善研究所が“10万人を救えキャンペーン”を全米で実施し、死亡率と罹患率の低減において劇的な成功を収めた。
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2007年
IHIにより、“500万人の命”キャンペーンも開始。
“10万人を救えキャンペーン”の第2弾にあたり、死亡だけではなく、医療に伴うインシデント・アクシデントも避けることを目的としている。 - 外科手術室の安全が最重要課題に
日本での医療安全の歩み
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1999(平成11年)
- 1月横浜市立大学事件
- 2月都立広尾病院事件
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2001(平成13年)
- 10月医療安全対策ネットワーク整備事業
(ヒヤリ・ハット事例収集等事業)開始
- 10月医療安全対策ネットワーク整備事業
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2002(平成14年)
- 4月「医療安全推進総合対策の策定、公表
- 9月東京慈恵医大附属青戸病院事件
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2004(平成16年)
- 4月都立広尾病院に関する最高裁判決
- 9月医療事故情報収集等事業において事故事例の受付を開始
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2005(平成17年)
- 9月「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」開始※運営:日本医療安全調査機構
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2006(平成18年)
- 2月福島県立大野病院事件
- 6月「第5次改正医療法」が成立
(医療安全の規定が整備される)
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2007(平成19年)
- 2月「産科医療補償制度運営組織準備委員会」が発足
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2008(平成20年)
- 8月福島県立大野病院事件の判決(無罪)
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2009(平成21年)
- 1月「産科医療補償制度」開始
- 4月薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業において事例の受付を開始
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2011(平成23年)
- 8月厚労省「医療の質の向上に資する無過失補償制度のあり方に関する検討会」
- ヒヤリ・ハット報告事例集